皆様こんにちは。現役品質保証部担当のチノです。
今回は私が現在所属している品質保証部の仕事内容について書いていきます。
また、品質保証部担当の一日スケジュールも紹介したいと思います!
本記事は、下記の内容を書いています。
- 品質保証部の担当はどういう仕事をしているの?
- 品質保証部の担当の一日のスケジュールは?
品質保証部の担当の仕事内容は?
品質保証(品質管理という会社もある)の主な仕事内容が下記です。
- 製品の検査
- 顧客の不具合対応
- 工程内(社内)の不具合対応
- 不良を未然に防ぐ活動
- QC工程図の作成
- 工程監査(仕入れ先監査や自主監査)
下記、品質保証=品証
品証の仕事としては上記が主ですね。
では、詳しく深堀していきます!
https://www.chino-markblog.com/%e3%80%90%e7%8f%be%e5%bd%b9%e5%93%81%e8%a8%bc%e6%8b%85%e5%bd%93%e3%81%8c%e8%a7%a3%e8%aa%ac%e3%80%91%e5%93%81%e8%b3%aa%e4%bf%9d%e8%a8%bc%e9%83%a8%e3%81%af%e4%bb%96%e9%83%a8%e7%bd%b2%e3%81%8b%e3%82%89/
品証部の仕事①製品の検査
顧客に納める製品のスペック(規格)をちゃんと満足しているか?確認する作業になります。
多くは、品質保証部内に検査課が設けられていて、その検査課が行うのが一般的です。
検査方法には、大きく分けて下記の2種類があります。
- 全数検査・・・製品すべてを検査する
- 抜き取り検査・・・無作為に抜き取った製品を検査する
メリット:すべての製品を検査するので不良品の流出が防げる
デメリット:お金と時間がかかる
メリット:お金と時間が節約できる
デメリット:全数検査しないので不良品を検出できない可能性がある
検査方法は作っている製品等によって使い分けたりします。
品証部の仕事②顧客の不具合対応
この仕事が一番ボリュームが大きいと思います。
顧客に納めた製品に不具合があった場合に、顧客と話をし不具合の処置方法を決めたり、不具合対策を実施し、それを顧客へ報告したりする業務になります。
そうなんです!
この業務に関しては、顧客へ不具合が流出しないと発生しない仕事になります。
消防隊員みたいなものですかね。火事が無ければ暇(消防隊員の方、怒らないでください・・)
だから、品証が”暇”ということは不良品が流出していないということですから、いいことなんですね!
ただ、流出不具合がずーーっと0ということはありませんよね。
流出不具合対策のプロセスをご紹介したいと思います!
- 顧客から不具合の連絡が入る
- 過去のチェックシート等から遡り変化点等の調査をする
- 対象の品番在庫があれば、必要な検査をする
- 顧客にある在庫も必要であれば出張選別をする
- 不具合の原因調査・対策をする
- 5の結果を報告書にまとめ顧客へ報告する
こんな感じです。
最終的には、顧客に実施した対策内容で保証しますと報告し、納得してもらう必要があります。
確実に、原因の芽を摘み、同じ不具合を出さないことが重要です。
品証部の仕事③工程内(社内)の不具合対応
品証の仕事は顧客に流出した不具合の対応だけでなく、流出は防げたが工程内で発生した不具合についても対策を講じる必要があります。
多くでは、品証が製造部に「是正してくださいね!」と是正処置依頼をだし、製造部が原因調査、不具合対策を行いますが、
品証のフォローは欠かせません!
是正処置依頼とは製造部に対し、「再発しないようにしなさい」という警告のようなもの
なにせ、もし流出なんかしたら、辛いのは品証ですからね・・・
品証部の仕事④不良を未然に防ぐ活動
品証部の仕事は、不具合が発生してからではないです。
未然に不良品を“作らない流さない”活動も重要な仕事です。
下記の参考記事でQC7つ道具について知っておくといいと思います
品証部の仕事⑤QC工程図の作成
例として、画像を載せさせていただきました。
QC工程図とは?
「QC工程表」とは、1つの製品の原材料・部品の購入から完成品として出荷されるまでの工程の各段階での、管理特性や管理方法を工程の流れに沿って記載した表です。
つまり、製造現場の品質を保証するために、各工程で、どのような「製造条件」をコントロールしているか、どのような「品質特性」を誰が何時、確認しているかを表したものです。
「QC工程図」とも呼んでいます。
一連のプロセスで管理すべき点をまとめて、その管理方法と管理インターバル、確認者、責任者を明確にした表になります。
QC工程図は、基本的に顧客と取り交わし、顧客承認を得る必要があります。
品証部の仕事⑥工程監査(仕入れ先監査や自主監査)
工程監査とは仕入れ先や自工程に5Sや品質に問題がないかチェックすることです
基本的に監査員はその資格をもった人が行う為、課長クラスの人が行うのが一般的ですね。
そのほかにも品証の仕事はありますが、大きく分けてこの6つになります!
品質保証部の一日(スケジュール)
では、品証の一日をスケジュールにしてご紹介します!
8:00 | 出勤 |
8:30 | メールチェック |
9:00 | 報告書の作成(顧客クレーム) |
12:00 | 昼食 |
13:00 | 工程内不良対策の現場フォロー |
15:00 | 現場の人とコミュニケーション |
16:00 | 帳票類(QC工程図など)の作成や改定 |
17:00 | 退勤 |
品証は現場と違い、ルーティーン作業ではありません。
その為、毎日毎日する仕事は変わってきますが、基本的に表のような毎日を過ごしております。
私の職場では基本定時退勤ですが、顧客に報告する期日が迫っている場合は徹夜してでも仕上げないといけません。
品質保証部の大変なところは?
下記に、大変だと思うところをまとめました。
- 顧客や現場の作業者といい関係を築かないといけない
- 期日に迫られる仕事であるところ
- 現場や技術職の人から毛嫌いされる
上記の3点があげられます。
やはり他部署の人と密接に関わる部署ですので、常にいい関係を保つように心がけないといけません。
他部署の協力を得られるように人脈を広げておきましょう!
期日があるのはどの部署も同じだと思いますが、品証は顧客が相手なので、期日が遅れることは許されません・・
現場の人は、基本、品証の人間が嫌いです。(笑
その理由は、「ちゃんと対策してね~」「不良出さないでね~」という品証が製造部からしたら
「あいつら、口だけ達者やで」と思うわけですね
だから、いい人間関係を築く必要があるんですね。
品質保証部の仕事にやりがいはある?
結論:やりがいはあります!
一番、私がやりがいを感じる仕事は、不具合の対策、改善活動で成果がでたときです!
自分の考えた対策がうまくいき、不具合がなくなれば、会社に不良損失コスト低減という形で貢献できるので「仕事している~~」って感じになります。
品質保証部に向いている人はどんな人?
品証の仕事に向いている人は、とにかく考えすぎない人です。
深く考えすぎると、メンタルやられるので、顧客や現場に怒られてもへっちゃら~って感じの人が向いていると思います(そんな人なかなかいないか・・・)
あと、基本デスクワークなので、体を動かしたい!というひとには向かないですね
まとめ(結論)
品証は会社の利益に直結する不良損失を頑張り次第で減少させることができます!
お金を生まない部署ではありますが、利益に貢献できる部署ですよ!
転職や部署異動を考えている方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき有難うございました。
では!!