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【ネタバレ】映画『桐島、部活やめるってよ』屋上から飛び降りたのは桐島?劇中の謎や疑問を徹底解説

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映画『桐島、部活やめるってよ』見たけどよく分からなかった

なぜ、桐島がいなくなるだけで、大騒ぎになるの?

屋上から飛び降りたのは桐島?

このような疑問をお持ちの方にお勧めの内容となっています。

映画『桐島、部活やめるってよ』は2012年に映画化され、第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む3部門を受賞、その年の映画賞を総なめにした人気映画です。

人気の映画なんですが、疑問に思うことの多い作品であったと感じています

皆さんもそうではないでしょうか?

では、早速、映画『桐島、部活やめるってよ』の劇中の謎や疑問を徹底解説していきます!

映画『桐島、部活やめるってよ』とは?

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映画『桐島、部活やめるってよ』はある高校を舞台に桐島という謎の人物の周りの人間が振り回され、混乱するというストーリーで進んでいきます。

スクールカーストや学生特有の友情などをリアルに描き、多くの若者の共感を呼びました。

映画『桐島、部活やめるってよ』の簡単なあらすじ

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とある田舎町の県立高校映画部に所属する前田涼也(神木隆之介)は、クラスの中では地味で目立たないものの、映画に対する情熱が人一倍強い人物だった。そんな彼の学校の生徒たちは、金曜日の放課後、いつもと変わらず部活に励み、一方暇を持て余す帰宅部がバスケに興じるなど、それぞれの日常を過ごしていた。ある日、学校で一番人気があるバレー部のキャプテン桐島が退部。それをきっかけに、各部やクラスの人間関係に動揺が広がり始めていく。
参照:Yahoo!映画

映画『桐島、部活やめるってよ』の謎や疑問を解説

皆さんは、映画『桐島、部活やめるってよ』をご覧になり、どんな疑問を抱きましたか?

恐らくこんなところではないでしょうか?

  • 桐島はなぜ劇中に登場しないのか?
  • そもそも桐島はどんな存在なのか?
  • 屋上から飛び降りたのは桐島なのか?
  • 屋上で宏樹が涙した理由は?

このような皆様が疑問に思っていることを、一つ一つ解説していきます!

Q1.桐島はなぜ劇中に登場しない?

この映画が他と違う最大の点は「主人公が劇中に登場しない」ということです。

なぜ登場させないのでしょう?

それは、作品を見た人それぞれが想像して自分なりの「桐島」を作っていく為だと思います。

皆さんは、勝手に桐島ってこんな人物なんだろうと知らない間に想像しているはずです。

これこそが、この映画の狙いなんだと思います。

Q2.そもそも桐島ってどんな存在?

桐島が学校に来ないだけで、あれほど大騒ぎになるんですから、学校の中心人物だったと想像できますよね。

「成績優秀、スポーツ万能、彼女は学校1の美女」3拍子揃った、スクールカースト最上位の人物です。

Q3.なぜゾンビ映画を扱ったのか?

この映画といえば、「ゾンビ」が印象的ですよね。

最後のシーンで屋上で映画部がスクールカースト上位の人たちに襲いかかるシーンがありましたが、あのシーンにはどういう意味が込められているのでしょう。

個人的解釈ですが、前田(映画部長)が分かり合えない別の生き物だと、同じ場所にこそいるが、身分が違う生き物なんだとはっきりと線引きをした瞬間を表現していると感じました。

わかり合おうおしても分かり合えない存在。ある意味、下克上ですよね。

Q4.最後の宏樹が流した涙の訳は?

バレー部員にバカにされ、怒りを抑えきれなくなった前田は、ゾンビ役の映画部員達に「ゾンビとして奴らを襲え!」と言い出します。

映画部員たちは、困惑しながらもバレー部員や桐島の取り巻き達を「ゾンビ」として襲いだし、結局撮影は無茶苦茶に。

地面に転がっていたカメラの部品を拾った宏樹は、その部品を手渡す際に、「将来、映画監督になるのか?」と当たり前のように訊ねるが、前田は「監督なんかになれるわけがない」とあっさり答えた。

すると宏樹は涙を流します。

この涙の意味は、「自惚れ続けた自分の愚かさに気づいたから」だと感じました。

自分は、校内ではスポーツ万能で女子からの人気もあり、何をやっても上手くいくと過信していた。しかしそれは、所詮「学校」という「狭い狭い世界」で自惚れていただけ。

前田は、自分なんかよりずっと世間の事を把握し、自分自身で理解できている。

前田と自分を比較し、自分が愚かである、そう思えて涙を流したんだと思います。

Q5.屋上から飛び降りたののは桐島?

これも個人で思うところは違ってきますし、正解はありません。

個人的にはあれは桐島だと思います。

屋上から飛び降りようとする学生をバレー部員が発見して、桐島の取り巻きらが猛ダッシュで屋上へ走っていきましたよね。

それほど影響力のある人物、つまりリーダー的存在であるということを表現しているように感じました。

吉田監督はインタビューで桐島は天皇のような存在だと言っています。

舞台は学校ですが、一国のリーダー(憲法上は違いますが)を失い、混乱する様を学校という分かりやすい設定で表現したんですね。

Q6.桐島はなぜ部活をやめた?

勉強もできて、スポーツもできて、学校で1番の美女と付き合っている「1番の勝ち組」らしい人間が、その地位を捨てる選択をした、その理由が分からないし、知りたい。

なぜなら、彼のいる「場所」は「捨てる」という選択肢が無いはずの「場所」だから。

桐島はきっと、他の人が思っているほど、自分の今いる「場所」に価値を見出していなかったのではないでしょうか?

そして、その決断に、あの学校にいる誰にも相談する必要を感じず、そういう行動をとることに、桐島は「価値を見出さなかった」のだと思います。

「桐島、部活やめるってよ」の見どころは、『誰もが共感できるところ』

この映画の面白いポイントは、誰もが一度は過ごしてきた学校という小さな世界で、カースト別に、様々な人目線で描かれている点です。

自分の学生時代を思い返すと、おのずと共感できる人物がいるのではないでしょうか?

見る時期によっても見方の変わるとても深い映画だと感じました。

今一度、見てみると、違った楽しみ方ができると思いますよ!

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まとめ

以上、映画『桐島、部活やめるってよ』のQ&Aにお応えしてきました。

この映は、見る人によって感じ方が異なる作品となっており、万人に愛される作りとなっています。

カースト上位だった人、クラスでは地味だった人、スポーツに熱く取り組んだ人、皆さん、この映画に登場する人物に共感できると思います。

もう一度、見てみると、新たな発見ができるかもしれませんよ!

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